2010-08-23

仕事術(2)

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前回も仕事術 という記事を書いたが、最近おもうところがあったので追加してみた。

  1. 仕事の目的を定義する ある仕事には必ず受け取り手がいる。その受け取り手が、あなたの成果物を必要とする目的を知らねばならない。「企画を書け」と命じられたら、その企画は誰がどのような状況で読むのか? 誰かを説得させなければならないのか? こうした問いをまず立てて、情報を集めねばならない。
  2. 仕事の成功要因を定義する ある仕事に目的があることが分かったら、次に何がその目的を達成するための鍵なのかを明確にしなければならない。ある人物を説得するのが目的の仕事だとしたら、その人を説得するためのポイントは何かを考える。ポイントはそれほど多くはない。3つ程度に抑えよう。
  3. まずラフを作る 成功に必要なツボがわかったら、まず仕事の全体を把握するためにラフを書く。資料であればまず手書きで全体を書ききってしまうし、プログラムであれば手書きで簡単な設計を書いてみる。分からないことだらけだが、極力しらべず仮説や勘で全体を作ってみる。
  4. 一気に80%の出来のものを作り上げる ラフが出来たらそこから一気にアウトプットに向かう。資料であればラフを一気に電子化すればいいし、プログラムだったら一気に書き下す。大事なことは一気にやることで、情報が足らないところをその都度しらべてはならないし(適当な数字やら文字を入れておいて後から直せばいい)、プログラムだったらバグは放置されてて問題はないし、動かなくたってかまわない。
  5. じりじりと完成度を上げる いままで一気にやったところからスピードダウンして、細々とした部分を埋めていく。必要な数字や事実の確認やデバグを行っていく。こうした中で往々にして最初の考えが間違っていたことに気づくこともあるので、その場合にはもう一度 3 に戻ってやり直す。
  6. 以上のプロセスの節目節目で、仕事の受け取り手と意見をすり合わせる 以上のプロセスを一人で進めてはならない。ひとりよがりになって大変なことになる。どんなに忙しそうな同僚や上長であっても以上のプロセスの節目節目で「3分でいいから!」といって捕まえて、フィードバックをもらうこと。その際に相手の言うことが変わるが、常にそれが最新情報なので受け入れて仕事を進める。
  7. 一つ一つのプロセスを明確に切り分ける 一つの作業をしているときには、一つの作業に集中しなければならない。目的を考えるときは目的を考えるだけに専念して、ラフを書くべきではないし、完成度を上げるときには成功要因について考えてはならない。意図的な場合は別だが、目的が複数ある仕事は失敗しやすいと肝に銘じること。

営業にしたって、結局は同じことをしている。顧客のニーズをしり、それを満たすソリューションに頭を捻り、提案をして、プロトタイプを見せ、コツコツと完成度をあげたものを利用してもらうのだと感じる。

最近は自分が人に仕事をお願いするようになっているので、こうしてくれると助かるという気持ちで書いているが、実際にこうやると仕事はうまくいくのではないかと思っている。もし参考になれば。